全世界のロリコンは今すぐ劇場へ走れ - 『キック・アス』 マシュー・ヴォーン 監督 - 靴ひも

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全世界のロリコンは今すぐ劇場へ走れ - 『キック・アス』 マシュー・ヴォーン 監督 このエントリーのはてなブックマーク数

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映画『キック・アス』を観ました。

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こういう「全部悪ふざけで作りました」みたいな映画が大好きだ。『ダークナイト』ではバットマンというスーパーヒーローが我々の生きる現実世界で展開されるとどうなるか、というある種思考実験的な作り方をしていたけど、『ダークナイト』の場合、あれはノーランが「現実世界」ではなく「バットマンがいても違和感のない世界」を作ったに過ぎないと感じている。結局ゴッサムという世界はどこまで行ってもフィクションでしかなく、現実ではなかった。だって、どう考えてもあんなコスプレ野郎に街の治安維持を任せられないもん!

つまり、スーパーヒーロー物にはどこまで行っても、そういったバカらしさがついて回る。しかし、この『キック・アス』では、そういったバカらしさを真っ正面から受け止めた上で、全てギャグとして昇華している。しかしながら、ヒーロー物には欠かせない絶対的な強さを持ったキャラクターや主人公の葛藤、ヒロインとのLOVE、といった要素をキチンと「分かってるんだぜ?」とばかりに押さえている。

『キック・アス』でも見られたのは、やっぱりアメリカ的な「現実と地続きの世界を描く」ことだった。物語が特別な空間で展開されるのではなく、主人公の童貞少年は全身にプレートが入ったレントゲン写真を見れば「スゲー!ウルヴァリンみたい!」と興奮するし、MySpaceに登録している。キック・アスはゴミみたいに弱い。コスチュームはネット通販で購入する。こういう「ああ、俺たちの住んでる世界と全く変わらない世界なんだ」と観客を誘導することで、妙に笑えたり、妙に感動したりしてしまう。

音楽の使い方がまた上手い。ヒットガールというロリコンほいほいがぶっ飛んだ強さを発揮するギャップに加え、ポップな音楽によってバイオレンスな描写が全て中和される。しかし、例えば大橋のぞみちゃんが「このマンコ野郎!」と叫ぶシーンなんて日本では考えられないよな。まあ、それはいい。

今月の映画秘宝で2010年度年間1位に輝いた映画だけあって、メチャメチャ面白い。でも日本での公開は限られた映画館でしかやっておらず、また上映されない理由もなんとなく分かる。『ウォッチ・メン』ほど小難しくなく、笑えるし、泣ける。観て損はなかった。

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