家政婦は見た - 【ネタバレ】 『借りぐらしのアリエッティ』 米林宏昌 監督 - 靴ひも

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家政婦は見た - 【ネタバレ】 『借りぐらしのアリエッティ』 米林宏昌 監督 このエントリーのはてなブックマーク数

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映画 『借りぐらしのアリエッティ』 を観ました。

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大まかな感想としては 「かえしのない釣り針」 という感覚でしょうか。刺さってる感覚は確実にあるんだけど、かえしがないのでスルッと抜ける映画というか、なんというか。前作で監督を退いた宮崎駿監督に代わり、スタジオジブリの 「麻呂」 こと米林宏昌さんの初監督作品です。

「もしも床下に小人が住んでいたら」、美少女も登場するので宮崎駿の好みそうな作品ですね。映画化の構想は 40 年前から持っていたようです。現代人の所有に対する批判、自然との共生、絶滅した動植物の原因たる人間・・・この映画については色んな見方が出来るんだろうな、と思います。しかし、そういった描写を宮崎駿の場合、これでもかと観客に見せつけたのに対して米林監督はアッサリしていました。塩分少なめならぬ、主張少なめ。たぶん、そこに物足りなさを感じた人は多いはず。エンディングに際しても、「え、これで終わり?」 と感じた人がいたのではないでしょうか。

ディティールの細かさもさる事ながら、僕は 「音」 にビビリました。“小人の映画” となれば、人間視点では感じない些細なことが物凄い迫力で描かれていてスゴいなー、というのは観る前から分かりきってるわけで、しかしそこに妙なリアリティを加えるのが 「音」 だと思うんですよ。その点、冷蔵庫の振動音、ポットの響き、階段を登る足音、そのどれもがリアルで (たぶん実際の小さな音を収録して使ってるんじゃないかな) 、しかも耳元でトンカチを叩かれているような衝撃を持って観客に届く。これにはビックリした。アリエッティと翔が初めて出会うとき、アリエッティが翔の声にビックリしてしまうシーンは、たぶんこういう仕掛けがあってこその描写だと思う。

ただ、全体を通して 「ココ!」 というシーンがないんですよ。今までのジブリ作品では必ずあったんですが。そういうマクロの描写ではなく、ミクロの描写、例えばポットから落ちる水の雫の細かな描写なんかが印象としては残る。小人の物語だけに、細かな描写にとことんこだわったのかもしれません。でもそういった描写から物語の真理や心情、リアリティが生まれるわけです。完全にファンタジーの世界にしないのは、さすがジブリ。

****

この映画、久石譲が関わっていないんですが、音楽がかなり良いです。ケルト音楽の雰囲気が小人の世界にピッタリ。映画を観終わった後、その足でサントラを買ったくらいです。しかし僕としては、家が壊されるアリエッティ!→スピラー参上!みたいなシーンがもっと観たかったけど (笑)。冒険!冒険!してないところや、終始陰鬱な空気感が漂うので、あまり子ども向けではないかな。

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