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映画 『告白』 を観ました。

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僕は湊かなえさんの原作 『告白』 を以前読んでいますが、その “ドギツい” 内容から映画版を観るのを避けていました。しかし、元々 CM 制作会社出身の中島監督が映像化したこともあってか、観た人の感想は 「美しい映像」 「松たか子の演技が凄まじい」 と軒並み高評価だったので、意を決して観てみました。・・・んな、生ぬるいもんじゃなかったわ

小島秀夫 - Twitter

ヒルズで「告白」を観た。いわゆる旧来の映画手法とは違う、始終ずっとMTVを観ている様な、陰惨でもなく、何処かPOPな、非現実な感覚。音楽の選曲が秀悦だった。

僕は中島監督の他の作品を観たことがありませんが、小島監督が言い得て妙な post をしていたので引用します。どうもこの映画がウケているのは原作の良さの他に、CM 制作会社出身の中島監督ならではの映像が関係しているみたいです。

■ MTV のような映像


と聞いてほとんどの人は 「?」 と思うでしょうが、映画を観れば 「なるほど」 と思うはず。ある種ナルシズムを感じてしまう。劇中、唐突に様々なカットが挿入されます。ペチャペチャ話す生徒、屋上でのイジメ、水たまり、シャボン玉で遊ぶ子ども、空・・・etc。これらのカットに 「現実的でない」 「意味のない映像」 と感じた人もいるかもしれませんが、僕には様々な “余韻” を生んでいる映像だと感じられました。この “余韻” というのは、非常に漠然とした、掴み所のない概念ですが、僕は映画にとって “余韻” は非常に重要ではないかと思っています。もちろん映画手法について専門に勉強したことがあるわけではありませんけど。

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“余韻” とは実態があるものではなく、なんとなくあるような気がする何かのことだと思います。『告白』 でも、森口先生の告白中、不意に他のカットが挿入される。見ている側は、なんとなく何かを感じているような気分になる。ここに様々な心情が生まれる。しかし、この心情に実態があるわけではなく、でも何かを感じている気分が醸し出される。この “余韻” を生み出すカットを適時挿入することで、観客の心情は監督によってコントロールされ、ラストで雪崩を打つような感動が観客を襲う。こういう技は映画ならではではないかと思います。

■ ホラー映画たる理由 - 本気汁ドバドバ、松たか子の演技


冒頭、森口先生の告白シーンから始まる松たか子さんの演技は凄まじい。一見、冷静に演じているだけで誰にでも出来るんじゃないか、とも感じましたが、外見上冷静なんだけど中身はブチキレている森口先生なだけに、時折感情が外に出かかる瞬間があって、その辺の細かい演技がブチキレている人間を演じるに当たって非常にリアルだった。特にラストの表情には鳥肌。

他にも 「少年B」 や、その母親役の木村佳乃さんの演技もかなり精神的にくる。そして思う、「ああ、人間って恐いなあ・・・」 と。僕が映画版を見たくなかった理由は、原作の 「少年B」 パートがかなりドギツかったのが最大の理由です。泣き叫ぶ 「少年B」、常に笑顔の母親・・・もうこの辺の映像はホラー映画ですよ、マジで。

登場人物という視点に立てば、この映画は登場人物への感情移入を全く許しません。僕は映画って極論的には 「映像がそこにあるだけ」 のものであって、観客は映像を否応無しに見せつけられるものだと思ってます。観客は登場人物に同化して感情移入するのではなく、目撃者として感情移入するものであると。そういう意味でこの作品の 「見せつけられる」 感は凄まじい。

****

主題歌を radiohead が提供していることでも話題の映画で、事実、非常にマッチしています。個人的には音楽が気に入ったのでサントラを買いました。原作の良さが失われることなく、さらに映像がつくことで素晴らしい作品に仕上がってます。原作を読んでない人には、読んでないからこそ見て欲しい (ラストの衝撃という意味で)!しかし中島監督の映像は凄いですねー。何気ない高架下の映像も暴力に満ちてくる。ちなみに予告編ですが、公式サイトの 「禁じられた予告編」 が一番この作品の雰囲気が伝わるかなと思います。

なーんてね。

◆ 関連リンク
映画 『告白』 公式サイト
【ネタバレ】 『告白』 湊 かなえ・著 - 靴ひも

◆ 参考文献
小説の自由 (中公文庫)

◆ 参考エントリー
『告白』するけど、本当にバッカじゃねえの? - Lucifer Rising
若干このエントリーへの反論的に書いてたり

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