“ガラパゴス” に感じた違和感の正体 - 自虐性と被害者意識 - 靴ひも

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“ガラパゴス” に感じた違和感の正体 - 自虐性と被害者意識 このエントリーのはてなブックマーク数

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昨年辺りからよく聞く単語に “ガラパゴス” があります。最近携帯電話業界に iPhone を初めとする外国勢が入ってきたことで SIM ロックがどうのこうの、電波がどうのこうの、小難しい議論が起こり、その中で頻繁にこの言葉が使われます。いつもながら僕は頭が悪いので難しいことは書かない、いや、書けないです。この言葉はどちらかと言えば批判的に使われます。ずっとこのことに違和感を感じてたんだけど、なんとなくその理由が分かった気がする。

“ガラパゴス” の所以は省きます。「ガラパゴス携帯」 と聞いて最初に感じたことは、「え、その何がいけないの?」 ということでした。基本的に日本の市場に向けて販売するモノだから、当然国内市場に合わせたものでなければならない。まずは国内で売れなければ話になりませんよね。事実、着うたやオサイフケータイみたいな日本の独自コンテンツをケータイ機種選びの基準に挙げている人って僕の周りでもけっこういます。

で、批判している人の意見を見たところ、大方が 「他国はこんなことをしています。翻って日本はどうですか。日本も対抗すべきです」 という程度のことを小難しく書いているだけだ、ということに気付きました。いやいやいや。それってどうなんでしょう。でもこれって日本人であることが色濃く反映された議論の仕方じゃないか思ったんです。核武装の是非に対する議論もこの典型。「北朝鮮は持ってるんです。今もコチラを狙ってるんです。だからコッチも持つことは抑止力に繋がります。」 というレベルの議論は案外多い。というか、外交レベルでもこの程度のモノ。つまり、日本人には独特の自虐性というか、被害者意識があるのではないか、ということ。

ココではないどこかにココよりもっと良いモノ、絶対的価値体がある。我々はそれを追わなければならない。それに近づくことは幸福を意味する、という日本人独特の論法。他国との関係で自国の相対的な位置が定まる。北朝鮮と日本の核武装にしても、あちらが仕掛けてくるからこちらが動く、という被害者意識が行動原理になっている気がします。自分から、という考えは出てこない (もちろん、これは自分から核武装と言う文脈ではない)。“ガラパゴス” 問題にしても、根底に流れているのは他ならない日本人としてのこの問題の捉え方ではないのかと。そういう意味で、最近の apple 製品の動向はスゴく面白く映ります。スティーブ・ジョブズは自らの求める理想を形にしているだけなんじゃないか、Flash 切り捨てやエンジニアへの待遇にしても常に自分を同心円の中心に置き、極端な話 「俺が気に入らないから採用はしない」 という声が聴こえてきそうな気がします。

以前、「ここがヘンだよ日本人」 という番組がありました。最近もビートたけしが同じような番組をやってましたね。「ココが~」 もたけしが出てたか。まあ、それはいい。最近放映されたほうで、コメンテーターが 「海外にはこの手の番組はないんですよ」 とコメントしていたことを思い出しました。当時はこの言葉の真意が理解出来ませんでしたが、ああ、なるほど、今となればこういう番組ってモノ凄く日本人的な番組なんだ、と。海外にはもっと良い制度がある、日本は制度的に劣位だ、改善しなければならない。こういう論法でしか語れない。もうこれって僕たちは無意識にやってることだと思うんですよ。ここが僕が “ガラパゴス” に感じていた違和感の正体で、なるほど自分自身を見てたんだ、と気付いたんです。かなり意味不明かもしれませんが。

気のせいかもしれませんが、悲観論って頭が良く見える気がするんですよね。ああ、この国の官僚は。ああ、この国の政治は。ああ、この Twitter ドラマは。ああ、本当にこの国は (ry 。世界標準を信奉する人たちは多分、こういう論法でしか語ることが出来ない。そして日本人の大半は案外こういう考え方。スティーブ・ジョブズのようなジャイアンルールを持つ人は少ない。別に僕は批判しているわけではありません。日本人って案外こうだよね、と書いているだけ。“ガラパゴス” ってそれが顕著に現れた言葉だよね、と。

もちろん、全てのことにオープンマインドであることは日本人の強さの秘密でもある。このことを書き出すとさらに長いオナニーエントリーになるので以下略。

ちなみに iPhone が売れている、と最近よく聞きますが、ドコモのらくらくホンシリーズの累計販売数約 1,500 万台に負けていると言う事実。iPhone 自体が目立つのでかなり普及しているように見えますが、実際にはらくらくホンよりも遥かに少ない。“ガラパゴス” も案外捨てたもんじゃないよ。クールジャパンを目指しましょう。

■ 参考文献

日本辺境論 (新潮新書)日本辺境論 (新潮新書)
(2009/11)
内田 樹

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■ 参考エントリー
なぁ、日本が独自のことをするとガラパゴスと呼んで、アメリカが独自のことをするとグローバルと言うのはやめないか? - CNET JAPAN
「技術者の楽園」を作ろうとして、現実逃避するIT企業が多い気がする - 切込隊長BLOG
「官僚たちの夏」と「ガラパゴス携帯」と - Life is beautiful
世界に通用するサービスを作りたいなら日本で流行らないと - ロケスタ社長日記
ガラパゴス携帯市場 - 経済学101

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