【ネタバレ】 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』 ダニエル・マイリックほか 監督

2009.11.08 [ Edit ]

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全米で話題となり、日本でもヒットを記録した異色ホラー。魔女伝説が残る森を舞台に、道に迷ったドキュメンタリー映画撮影隊の男女3人が直面する恐怖を描く。

ジャケット写真だけは見たことあるよ、と言う人多いんじゃないでしょうか。基本的に僕はホラーはあまり得意ではありませんが、怖いもの見たさで見てしまいました・・・。簡単に説明すると、ドキュメンタリー映画を撮るために魔女伝説の残る森に入った 3 人の学生たちがそのまま消息を絶ち、1 年後に彼らが撮影したビデオだけが見つかる、そしてその内容はなんとも恐ろしい内容だった・・・という映画です。

ドキュメンタリータッチなので、一人称視点 (登場人物たちが録っている) が続きます。最近の作品では 『クローバーフィールド』 なんかがこの手法を取り入れてましたね。『クローバー〜』 なんかは主観映像とはいえ、カメラの構図がバッチリだったり、あまり画面が揺れないという難点がありましたが、この作品は、やたらとオンボロカメラで録られてるんです。画面も揺れまくり、ピントも合ってなかったりして、それがなんともリアリスティックで怖さを際立たせます。

やっぱりリドルストーリーというか、投げっぱなしジャーマンストーリーが一番面白いなぁ。wiki でも紹介されてますが、この映画で一番面白い点は、物語の核心に繋がる部分の情報を極端に制限した手法にあると感じました。ハッキリ言って、本編を見ただけでは 「・・・えっ?で、なんだったの?・・・」 と感じることは確実。だって犯人?たる人物が一切映像に出てこないんですから。そこから想像を膨らませて、ああだ、こうだ、言うのって面白いじゃないですか。僕はそういう作品好きですね。並みのホラーより断然怖いです・・・。しかし、何度ヘザー死ねと思ったことか。



■ で、結局森の中で何が起こったのか (完全ネタバレ









ラストシーンなんかを考えると、どうも 「ラスティン・パー事件」 という事件が深く関わっているみたい。

ラスティン・パー事件
1941年05月、ラスティン・パーという名前の中年の隠遁者が、「ついにやり遂げた」と語った。徒歩で4時間かけて到着した警察が、彼が隠遁暮らしをしていたブラック・ヒルズの森の家にある地下の貯蔵庫で、行方不明だった7人の子供の遺体を発見する。儀式めいた殺され方をしており、内臓を抜かれていた。パーはすべての犯行を認め、森に住む「年老いた女の幽霊」のためにやったのだと当局に語る。生き残った少年カイル・ブロディの告発もありその後、バーは裁判で有罪を宣告され、絞首刑に処される。その後、村人の放火によりラスティン・パーの館も焼失した。 (wikiより)

パーは子どもたちを殺害する際、カイルを部屋の隅に壁を向かせて立たせ、音だけ聞かせる形で殺害していたらしく、それはラストシーンで一瞬だけ映るマイク?の姿と被る。では、なぜマイクは何もせず壁を向いて立っているのだろうか。なぜ逃げないのか。視聴後、考えられることを挙げると

1. 三人の自作自演説


もともと魔女を調べるというよりは、魔女伝説を上手く利用してホラー映画を作ろうとして森に入ったんじゃないか、とする説。つまりヤラセ。これなら全ての出来事に説明がつくけど、本編を見ただけでこの答えには行き着かないだろうと思う。それに一切ヤラセっぽさが感じられない。(もちろんフィクション作品という意味では全てヤラセですが)

2. ジョシュ犯人説 


なぜか途中で姿を消してしまうジョシュ。彼が犯人で、マイクとヘザーを殺そうとした、という説。でも彼にマイクとヘザーを殺害させる動悸が劇中一切出てこない。これではあまりにも不親切すぎる。しかし彼が消えた理由としては、途中で 7 人の子どもの墓石?を崩してしまった、という理由が考えられる。

3. ジョシュ・マイク犯人説 


ジョシュ単独犯行説よりはまだ考えられるかもしれない。ジョシュとマイクは偶然プロジェクトに参加したのではなく、ヘザー殺害という共通動機のために参加した、という説。ただこれも本編を見ただけでは動機が分からない。いかにも不親切すぎる。少しでも動機さえ描かれていたら多分この説が一番有力。

4. 魔女犯人説 


本当に魔女はいた、途中テントの周りに現れたのは昔殺害された子どもたちの幽霊、という説。この作品的にはたぶんこれが答えなんだと思う。魔女だったらしょうがない。

5. 異次元移動説 


上の 「ラスティン・パー事件」 の説明にあるように、パーの家は放火によって消失しているはず。にも関わらず、なぜか劇中には家が出現する。ということは 3 人は森を彷徨ううちに異次元の世界に移動してしまった、という説。途中 15 時間歩いたにも関わらず元の場所に戻ってしまうシーンがあるが、これは異次元移動を象徴する出来事・・・?家の中には子どもたちの異様な手の模様や謎の文字が残っている。

6. 村人犯人説 


冒頭でインタビューに答える村人たちが過去のことを知られたくないので殺害した、という説。この説はまずないだろうけど、一説としてね。

7. 最後の撮影者は誰なのか 


突然出現した家に入った後、ヘザーはパニック状態になる。しかし撮影は続いているのでヘザーがカメラを持っているんだろうと思われるが、しかし何かおかしい。どうもヘザーの声がカメラの遠くから聞こえてくる。これはヘザーが途中でカメラを捨てた、そして撮影は “誰か” が行っていることになる。ヘザーの白黒カメラには音声は録れない、という話もあるけど、冒頭で村人にインタビューする際、普通に音声も録音できている。では誰が・・・?魔女が撮影しているシーンを想像すると笑える。



謎が謎を呼ぶ・・・。ハッキリ言って映画を観ただけでは答えは出ないかと・・・。

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