【ネタバレ】 『ダウト 〜あるカトリック学校で〜』 ジョン・パトリック・シャンリィ 監督

2009.10.30 [ Edit ]

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(2009/08/19)
メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマン

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あらすじ (Amazon.co.jp)
“疑い”という人間の心に巣食う闇を大胆に浮き彫りにしたヒューマンサスペンス。N.Y.にあるカトリック学校内で、神父と黒人生徒との“不適切な関係”に疑惑を抱いたシスター・アロイシスは、神父を執拗に追い詰めていく。

アカデミー賞主要 4 部門ノミネートの実力作。原案は舞台作品らしく、骨太の脚本と、やはりそれに答えた俳優の演技が素晴らしい作品でした。後半のメリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの迫真のバトルシーン (といってもアクションではなく舌戦) だけでも観る価値があります。ギミックや CG で作り上げる映画にはない俳優一人一人の輝きがあって、やっぱり映画で本質的に重要なのはココだよなぁ、と再確認できました。

N.Y.にあるカトリック学校内で、神父と黒人生徒との“不適切な関係”に疑惑を抱いたシスター・アロイシスは、神父を執拗に追い詰めていく。


こう書くと、いかにも神父とシスターどちらが勝つのか、神父は白か黒か、という部分に観る側はフォーカスしがちですが、この作品で重要なのはそういうところではないと感じました。この作品のテーマはやはり人の “疑い” という感情で、色々な解釈がされていますが、僕個人的には 「人はなぜ疑いを持ってしまうんだろう」 という、あくまでもシンプルなテーマだと思いました。

監督自身が明言しているように、この作品はイラク戦争から着想を得ているようです。見終わったら 「ああ、なるほど・・・」 と感じることは確実でしょう。神父に対して確証のないまま “疑い” の念だけで突き動かされるシスターですが、物語が進むにつれ、その “疑い” は自分自身にも向いてきます。「果たして自分は正しいのだろうか」 と。

この作品は二大オスカー俳優に注目が集まりがちですが、個人的にはシスター・ジェイムズ役のエイミー・アダムスの演技が素晴らしかった。神父やシスターとは対照的で、汚れのない純粋無垢な役回りを見事に演じていたんではないでしょうか。

物語は非常に中途半端な状態で終わります。真相はどこにあるのでしょうか。見終わった後、「うーん」 と唸ることは確実ですし、誰かと議論したくなると思います。そういう作品が好きな人には是非見て欲しいし、とにかく俳優の演技に唸りたい!という人にもオススメの作品です。



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