【書評】 『思考の整理学』 外山滋比古・著
2009.10.04 [ Edit ]
![]() | 思考の整理学 (ちくま文庫) (1986/04/24) 外山 滋比古 商品詳細を見る |
どうも 「王様のブランチ」 で紹介されたことから再び脚光を浴びている作品らしく、友人が名前を挙げていたことも相まって適当に読んでみた。著者としてはあとがき中で、この本はいわゆる “ハウツウもの” じゃないよ、って言ってますが 8 割方の人は “ハウツウもの” として読んでいると思う。
内容としては 「当たり前のことを、ときに分かりやすく、ときに小難しく書いただけ」 と言えばそれで終わりになる。個人的にはハウツウものとして読んだので、ハウツウものであることを前提に書くけど、この手の本を読んだ人が大抵放ってしまう言葉は、「分かる、分かるよ。でもさぁ・・・。」 だと思う。このため息混じりの 「でもさぁ・・・」 がゴールドエクスペリエンス・レクイエムを持ってしても倒せない強敵であり、ライフハッカーと凡人の決定的な違いである。以下、自分用の備忘録適度にまとめた。
■ インプット
■ アウトプット
細かいことは本を読んでもらうとして、印象に残ったのは情報の整理とは、それ自体をどんどん捨てていく (もちろんそれも重要) ような量的処理ではなく、どんどん抽象度を高めていく、というところ。
上に書いただけを読むと、「え、何この本、難しそう・・・」 と感じるかもしれませんが、そこは著者が非常に分かりやすい実例を多く挙げてくれているので、専門知識のあまりない人でも難なく読めると思った。全体として同じことを何回も書いてるし、書かれた年代が問題なんだろうけど、コンピューターを敵視しているのはいただけない。では人間が操ったコンピューターを通して生み出された発想は “人間的” 人間の発想ではないのか、と疑問が生まれる点だ。
後半は表題の 「整理」 とはあまり関係ないことも書かれているけど、膨大に膨れあがった情報の整理をしたい、という人にはオススメ。事実、今僕はそういう状態なので非常に参考になった。あと、やっぱり大学生向け。大学生になんでウケてるかが分かった。
- 何を、何のために調べるのかを考える
- まずは一番標準的なものを選ぶ
- いちいちメモを取らない(章毎に読み直して、やはり重要なら記録する)
- 不必要な知識は捨てる
- アイデアは “寝かせる”
- 第一次思考をメタ想像、知のエディターシップ、触媒創造、セレンディプティ等で昇華する
- 能動的に忘れる (整理) ことは意外に重要
■ アウトプット
- とにかく書く
- 推敲する
- 1〜2 を繰り返し、やっと本文を書き始める
- 第三者に聞いてもらう
細かいことは本を読んでもらうとして、印象に残ったのは情報の整理とは、それ自体をどんどん捨てていく (もちろんそれも重要) ような量的処理ではなく、どんどん抽象度を高めていく、というところ。
一定期間寝かせることで情報の純度が上がる、というのはその通りだろう。例えば本を読むとき、徹夜して一気に読んでしまった本の内容というのはあまり手元に残らない場合が多い。でもある程度時間をかけて読んだ本は “寝かされている” ためか、細かい描写まで覚えている。本当の整理というのはそういうものではない。第一次思考をより高い抽象性へ高める質的変化である。いくらたくさん知識や思考、着想を持っていても、それだけでは、第二次思考へ昇華するということはない。量は質の肩代わりをするのは困難である。 (P.78)
上に書いただけを読むと、「え、何この本、難しそう・・・」 と感じるかもしれませんが、そこは著者が非常に分かりやすい実例を多く挙げてくれているので、専門知識のあまりない人でも難なく読めると思った。全体として同じことを何回も書いてるし、書かれた年代が問題なんだろうけど、コンピューターを敵視しているのはいただけない。では人間が操ったコンピューターを通して生み出された発想は “人間的” 人間の発想ではないのか、と疑問が生まれる点だ。
後半は表題の 「整理」 とはあまり関係ないことも書かれているけど、膨大に膨れあがった情報の整理をしたい、という人にはオススメ。事実、今僕はそういう状態なので非常に参考になった。あと、やっぱり大学生向け。大学生になんでウケてるかが分かった。
Comment
>福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」
なんか聞いたことあるかも!
むーに以前紹介された 『文学少女』?もまだ読めてないな・・・。
なんとか時間作って読みたいなー。
なんか聞いたことあるかも!
むーに以前紹介された 『文学少女』?もまだ読めてないな・・・。
なんとか時間作って読みたいなー。
コメントの投稿
Track Back


読んでみますかなぁ。
最近読んだ本で言えば、
福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」
ってのが面白かったですぜ。
細胞のダイナミズムとか、物理学者のエピソードとかが、
『この人マジで理系?』(かなり偏見入っててさーせん)って思うぐらい面白く書かれてやした。
気が向けば是非。