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【ネタバレ】 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 上下』 村上春樹・著 このエントリーのはてなブックマーク数

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
(1988/10)
村上 春樹

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あらすじ (Amazon.co.jp)
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

■ 感想


正直、感想とは言っても内容・主題に関することを書くのは難しい。今の僕には難しすぎたというのが本音だ。だから村上作品初心者として、彼の作品から感じた印象を書いておこうと思う。

読後に感じたのは、「国民的作家タイプではない」 ということだった。確かに書き方や、物語の展開法は今まで読んだどの作家にも当てはまらないものだった。ただ、これぞ村上春樹流というか、例えば、「やみくろ」 から逃げているときに、何の脈絡もなく男女が抱き合ったり、主人公が全く関係ないことを考え出したり、この辺りのクセが強い。そういった意味で意見は分かれると思う。

読み始めから、僕は 「あくまでも娯楽小説」 として読んだ。そして読後もその感想は変わらなかった。それは何も 「面白くなかった・何も考えさせられなかった」 と言っているのではない。たしかに、彼の作中の会話や思想に過剰なまでに意味を見出し、悦に浸る人がいるけど、それはそれだろう。結局、その人が感じたモノが答えだと思う。

当初の村上春樹には、「小難しい小説家で、読後は何かを考えさせられる」 という勝手なイメージを持っていた。確かに本書には、適度にややこしく、小難しいことが書いてある。でも難しすぎることはない。「世界の終わり」 という世界と 「ハードボイルド・ワンダーランド」 という世界が同時進行するパラレルワールドの中、「僕」 と 「私」 の 「心」 を巡る物語は非常にファンタジックなものであり、現実的なものだった。非村上ファンが最初に読むならコレ、という意味が分かったような気がする。

結局 「僕」 と 「私」 を好きになれなかったのが大きい。この辺は読書する上での、僕の弱さでもある。ただ 「世界の終わり」 の退廃的な世界観は好きだなぁ。

評価が高い作家だからといって、理解もしていないのに、過剰なまでに褒めちぎる書評はやっぱりダメだと思う。だからこの作品は数年後にもう一度再読してみたい一冊だと感じた。でも、村上春樹だからといって肩に力を入れて読む必要はない。あくまでニュートラルな気持ちで読んでほしい。

■ 関連エントリー
fragile egg
(どことなく 「世界の終わり」 を感じさせるスピーチであったことを再確認した)

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