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【ネタバレ】 『きつねのはなし』 森見登美彦・著 このエントリーのはてなブックマーク数

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きつねのはなし (新潮文庫 も 29-2)きつねのはなし (新潮文庫 も 29-2)
(2009/06/27)
森見 登美彦

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あらすじ (Amazon.co.jp)
京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。
細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。

今まで森見氏の作品と言えば 「どうしようもない阿呆大学生」 が主人公のポップな作品が多かったけど、今回は作風がガラっと変わっていて驚いた。冒頭でその違いは分かる。“ホラー” とはまた違う気がする、これは森見流の “怪談” ですね。でも、京極夏彦なんかのモノとは何かが決定的に違うんだよな。

長い坂の先にある古い屋敷で、裏手には常暗い竹林があり、葉の擦れる音が絶えず聞こえていた。芳蓮堂の使いで初めて天城さんの屋敷を訪ねたのは初秋の風が強い日で、夕闇に沈み始めた竹林が生き物のように蠢いていたのを思い出す。

作品中に漂う湿り気を含んだ空気感、そしてそれを盛り上げる “京都” というどこか謎めいた、パラレルワールドへの入り口として申し分ない題材。

作風は連作中篇なんだけど、登場する人物たちがリンクしそうであまりリンクしないのが面白かった。最初の作品で A という店の店主だった人が、次の作品では同名なんだけど、その店のお客さんになっていたりする。あるキーワードで繋がっているとしたほうがいいかな。

ただほぼ全ての作品が、ラストを読者に委ねる 「丸投げ」 みたいな形で終わっているんで、とまどった読者は多いはず。そういった意味で話のネタにはなりそうな作品ですね。果たして「ケモノ」の正体はなんだったのか、とか。好き嫌いはハッキリ分かれる作品だと感じた。やっぱり森見氏自身の “慣れてない感” は否めない。

****

まさに 「きつねにつままれたような」 作品。夢が覚めても、まだ夢を見ているような不思議なお話が 4 編収録されています。僕的な京都のイメージというと、こういった不思議な世界というモノが大きいですね。上で 「ラストは丸投げ」 って書きましたが、謎は謎のままのほうが面白い場合もあるんですよね。
森見ファン以外にはあまりオススメできない作品かなぁ・・・。

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