なぜ値下げしてはいけなかったのか

2009.06.25 [ Edit ]

セブンイレブン、加盟店の弁当廃棄損失の15%補てん (日本経済新聞)
コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンは23日、店舗で売れ残った弁当類の廃棄損失の15%分を7月分から本部(本社)が負担すると発表した。

結果から見れば、公正取引委員会に排除措置命令を出されたわけだけど、リスク管理としてなかなか上手いなぁと思ってしまった。要は、機会損失のリスクは減らせるだけ減らし、ロイヤリティを最大化、それに付随する廃棄ロスは加盟店に全部負担させるというモデルがセブンイレブンのやりかたであり、上手くリスクを FC 側に転化している。
まぁ、それが問題点でもあるわけだけど。
でも、なぜ値下げしてはいけなかったのかというのが見えてこない。
どうも、廃棄ロス分をロイヤリティの計算の原価に含めていないというのが引っかかる。

ロイヤリティ=(売り上げ−仕入れ原価)×0.5 (※ある程度上下する)

ロイヤリティ (本部に払うカネ) の算出法は上記の通りだ。
例えば、ロイヤリティを 50%、原価 100 円の商品を 300 円で売ったとする。
その月は 2 個売れて 1 個売れず廃棄したとすると、売上は 600 円になる。
セブンでは契約上、廃棄分は原価に入れないらしいので、このときの原価は 100 円×3 個ではなく、100 円×2 個= 200 円になる。
以上からロイヤリティの計算をしてみると、(600円−200円)×0.5= 200 円になる。

で、ココからが問題。もしも廃棄せず、50 円に値下げして販売するとどうなるか。
このとき、売り上げは 650 円。原価は 100 円×3 個=300 円になり、ロイヤリティは (650円−300円)×0.5= 175 円となる。

もちろん値下げの度合いによって、損益分岐点が変わってはくるものの、値下げによって明らかにロイヤリティが減少することが分かる。つまり、コレはセブンイレブン側の収入が減ることを意味している。セブンはかなりの店舗数があるから、損失の標準偏差もかなり散るだろうし、そんなものを野放しにするなら根本から値下げさせないという選択肢もあり得る。

廃棄商品の仕入れ額も加盟店側が全面負担することになっているみたいだから、結局本部はリスクを負わない。うーむ、このモデルは奥が深いぞ・・・。

ただ今回の弁当廃棄損失 (原価) の 15%補填というのも、あまりにも少なすぎる気もする。そりゃ、全国規模にすればかなりのカネが動くわけだけど。とりあえず今のコンビニは明らかに多すぎる。淘汰されるべきモノは淘汰されるのがベターだろうし、この業界も転換期に差し掛かっているのかな。

** 本日のお買い物 **

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