【ネタバレ】 『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦・著

2009.04.11 [ Edit ]

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦

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あらすじ (Amazon.co.jp)
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

※所々森見節に似たものが文中に見られることをお許し下さい※

実はコレを読む前に別の著者の短編ミステリーを途中まで読んでたんだけど、心ばかりの浮気心が働き 「先から聞く話題作。内容や如何!」 と冒頭だけのつもりで読んでみたところ面白すぎて引き返せなくなった。完全に森見ワールドにやられた。

面白い。素晴らしい。物語を要約すると、同じクラブの後輩を好きになってしまった愛すべき阿呆の奮闘記である。意中の女性に好かれよう、いや、その前に人間として認めてもらうのだ!と孤軍奮闘する人間を客観的に見たときの面白さといったらない。ああ、なんという童貞小説だろう!しかし読者よ、冒頭で 「このヘンタイッ!」 と罵るのは早計というものなり。

御都合主義!も甚だながら主人公 「先輩」 の愛すべき阿呆っぷりには読者として応援したくなるとこ請け合いだ。面白い点はやっぱり 「私」 と 「先輩」 のすれ違いだろうか。それは交差といってもいい。つまり、「私」 視点では意味不明だったものが 「先輩」 視点で真相が明かされ 「あ、そういうことだったのね (笑)←大概笑える内容」 となる点。

結末に関しては 「おいおい、この話しってそこまで現実離れしてたっけ・・・」 と感じたけど、それはもう樋口なり、李白さんの存在を考慮すると、それもまた然り、といったことだろう。妄想と現実が竜巻の螺旋階段を駆け上がるようなファンタジックな世界だ (書いてる本人も意味不明)。
****

しかしまたしても素晴らしい著者に出会ってしまった。
今となっては通りすがりの人にもオススメしたくなる本だ。ああ、神の悪戯よ!なぜ私はこんな本に今まで出会わなかったのでしょう!なむなむ!ボクとしては続編とかはいらない気がする。コレはコレで完結するからこそ素晴らしいのだ。ホントにオススメ!
諸君、異論があるか!?あればそれはことごとく却下だ!!

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