【ネタバレ】 ナイチンゲールの沈黙 (下) 海堂尊・著

2008.10.22 [ Edit ]

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
(2008/09/03)
海堂 尊

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あらすじ (Amazon.co.jp)
手術前で精神的に不安定な子供たちのメンタルサポートを、不定愁訴外来担当の田口公平が行なうことになった。時同じくして、小児科病棟の問題児・瑞人の父親が殺され、警察庁から出向中の加納達也警視正が病院内で捜査を開始する。緊急入院してきた伝説の歌姫・水落冴子と、厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔も加わり、物語は事件解決に向け動き出す。

内容についてですが、犯人は途中で大よそ分かりました。
というか登場人物から考えても彼女以外有り得ない気がしますね。
逆にあそこで唐突に加納警視生が、「犯人はお前だッ!(キリッ」 と全く物語に登場してない人物を指してもどうなのかと思いますし。

一作目の 「チーム・バチスタの栄光」 がなかなか面白かったので期待してましたが、前に書いたように上巻は全く面白くなかった。事件を初っ端に起こすのではなく、それに後々関わってくる人々のバックグラウンドの詳細、日常から書いていくのは良いんですが、なんとも引き込まれない書き方だった。

事件を解く重要なカギとなる小夜の歌に関しても、それまでは現代医療が抱える問題、手術描写など、非常にリアルな世界を描いてるはずなのに突然 SF 的な話しに飛んでしまう。『バチスタ』 のリアルな描写を読んでる人は必然的にココに疑問が生じると思います。自分もそうで、読み終わった今もなんとも腑に落ちない。

でも海堂さんの上手い所はなんといってもキャラの立てかたじゃないかな。
白鳥が登場してきたときは、「しwwらwwとwwりww」 とコーヒーを吹きかけました。
そしてなんといっても玉村と加納!彼らは純粋にスピンオフストーリーが読みたい(笑

キャラに関しては、一体何人の読者が内山聖美の空気の読まなさ+ウザさに殺意を覚えたことだろうというのもあるな (笑)
結局彼女の存在はなんだったんだろう・・・。最後違う病院に飛ばされますが、数年後戻ってきて別人のスーパー看護師になってるとか・・・!?無駄な登場人物が多すぎる気もする。

あと一箇所疑問があって、それは加納警視生が地方に来た理由。
物語中、「将来、桜宮で起こる事態を見越している」 とだけ発言してましたね。
「将来起こる事態」 というのは今回の事件ではないでしょうから、別の何かなのでしょうが、結局それに触れることないまま物語は終わります。“警察組織を揺るがすような大問題” とは一体・・・。
あと最後に白鳥がポロっと洩らす、「やり手の弁護士のアイツ」 。気になる。

前作 『チームバチスタの栄光』 でファンになった人には正直オススメ出来ない作品。
でもね、この本 (作品) の本当の面白さはこの後の 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 を読んで初めて発揮されるんですよ・・・ふふふ。

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