2011年05月 - 靴ひも

靴ひも

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自分自身を理解し向上させることの重要性 - 『無趣味のすすめ』 村上龍 著 このエントリーのはてなブックマーク数

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20数年生きてきているが、自分という人間を分かっているようで分かっていない。
就職活動では「自己分析」という作業を行う。だが、そもそも自分自身を理解していない人間が「自己分析」なんて始めるものだから、結果として無いもの探しになり途方にくれる。

無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫)無趣味のすすめ 拡大決定版 (幻冬舎文庫)
(2011/04/12)
村上 龍

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村上龍の様々な主張には共通項があるように思える。
それは、常に自分という人間を理解することの重要性だ。自分は何を目標として生き、そのためにどんな優先順位を付けて物事に取り組むのか。自分はどの程度の能力で、会社からはどの程度評価されているのか。そして、そこから自分はどうやって自身を向上させるのか。その点について、いくつか引用しておく。

ワークライフバランス

「仕事と生活のバランス」どころか、仕事がなくなり、生活が破壊されるのではないだろうかという不安が日本中に広がりつつある。ワークライフバランスなどと口にする前に、自分にとって、より人間らしい生活、より良い生活とは具体的にどういうものなのか、必死で考えるほうが先決ではないだろうか。 (pp103)

教育の憂うつ

ゆとり教育と学歴重視教育のどちらがいいのかという議論には、わたしはほとんど意味がないと思う。問題はただ一つ、わたしたちは、子どもをどんな人材に育てたいのか、ということだろう。だがそんな議論は起こる気配がない。どんな人材が欲しいのかという問いは、どんな社会にしたいかという問いと同じだし、あなたはどんな生き方をしたいのかという問いとも重なる。 (pp156)

ビジネスと読書

要するに、わたしたちは必要な情報を得るために本を読むのだ。
だからビジネスシーンに限らず、学生でも小説家でも、どんな職業でも、読書するかしないかが問題ではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である。自分は今どんな情報を必要としているのか、それを正確に把握するのは簡単ではない。 (pp48)

スケジュール管理

年末には数千冊のスケジュール手帳が店頭に並ぶらしいが、スケジュールを管理する、という概念を一度放棄するといいのではないかと思う。やるべきことに優先順位をつける、という方法を勧めたい。仕事とプライベートにおけるその人の優先順位が、その人の人生なのだ。 (pp61)

仕事における有用な人脈

情報や知識や何らかの人間的魅力など、その人に何らかの有用性がなければ相手にしてもらえない。(中略)この人は有用だろうかと考えるのではなく、まずあなた自身が他人から有用だと思われる人材になるべきだろう。 (pp67)

ときに投資は希望を生むが…

貯蓄が提供するのは「安心」だが、投資はときに「希望」を生むことがある。(中略)だから、今と将来の価値をイメージして資源を投入するという行為は、自分の希望を育む芽に関与することにつながる。(中略)まず、時間という資源をどう使っているか、自分のことに思いを馳せるべきではないだろうか。 (pp88)


◇ ◇ ◇

マスメディアによって全国に情報が垂れ流されている現代において、「最先端波乗り競争」に興じている人は多い。否定はしないが、そういった生き方は疲れるのではないかと思う。
過剰な情報に惑わされず、では自分は一体どんな人間で、どう生きるのか、ということに目をむけることはこれからより一層重要になるだろうと感じる。

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テンプレート更新です このエントリーのはてなブックマーク数

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テンプレートを更新しました。
今までのテンプレートでは、Google Chromeでコメントフォームを閲覧した際にエラーを吐いていました。今回のテンプレートでは、そのエラー修正+気分転換も兼ねての変更です。

30分あればジョギングしなさい。 靴ひも


特にこれという進化があるわけでもありませんが、強いて言えばタグが見やすくなったかなということと、さらに簡素になりました。はてブ数なんかも表示できるようにしておきました。右カラムは残念な出来なのでもう少し手を加えるかもしれません。

30分あればジョギングしなさい。 このエントリーのはてなブックマーク数

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時間は誰もが平等に所有する資産だ。
水嶋ヒロであろうが、このエントリーを読んでいるあなたであろうが、誰もに等しく1日24時間しかない。つまり、時間は「※ただしイケメンにかぎらない」。

最近は30分あればジョギングするようにしている。
基本メソッドは「とにかくゆっくり」「30分」走ることである。体脂肪が燃えるのは動き始めて20分以降なので、30分かけてひたすらゆっくり走る。これはLSD(Long Slow Distance)と呼ばれる走る方だ。自分の場合、体脂肪を燃やすことを目的としているわけではない。30分という時間設定のキリがいいというだけだ。これが1時間なら絶対に続かない自信がある。

走った後は自覚的に時間を使うことが出来る。
ここは非常に感覚的な領域だが、それまではバラバラだった点と点が、一本の線で繋がっていくような感覚だ。そして何より達成感が生まれる。小さなことだが日々達成感を抱きながら生活することは精神衛生上、特に混迷する現代では非常に重要だ。達成感は明日への希望となる。
かくして、本当の意味でのリア充が生まれる。

タイトルは齋藤孝さんの『15分あれば喫茶店に入りなさい。』から拝借させてもらった。

まだ見ぬ「世界の果て」に想いを馳せる - 『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦 著 このエントリーのはてなブックマーク数

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幼い頃、「ナンバープレートが黒色の車を見たら、その日不幸なことが起こる。それを防ぐには黄色ナンバーを10台見ないといけない」という都市伝説をよく聞いた。
もちろん、今となってはそんなバカなことはあるはずもないことだが、子どもながらに真剣に信じていた。アオヤマ少年には、そういった子どもらしさがある。考えは非常に知的で論理的なのに、そういう可愛さをしっかりと描いているから、ああ、子どもだなぁと感じる。

ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
(2010/05/29)
森見 登美彦

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カンブリア紀の海の浅瀬のような水色をした青空が広がり、カラッとした風が吹き抜ける。
魔法瓶から冷たい麦茶を注いで飲み、額の汗を拭う。アオヤマ少年の生きる世界はいつか見た光景。

知ることには快楽だけでなく、痛みが伴う。アオヤマ少年が知ることの痛みを味わうように、読者もまた読み進めることの痛みを伴う。それでも君は毎日毎日新しいことを知っていくのだろう、少年よ。

他人に負けるのは恥ずかしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥ずかしいことだ。一日一日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりえらくなる。 (pp5)


久しぶりの王道ボーイ・ミーツ・ガール小説。まさか登美彦氏の小説で読めるとは思わなかった。
この水路はどこまで続いているんだろう、最近そんなこと考えたこともなかった。
まだ見ぬ「世界の果て」に想いを馳せる。

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