【ネタバレ】 『ダウト 〜あるカトリック学校で〜』 ジョン・パトリック・シャンリィ 監督

2009.10.30 [ Edit ]

ダウト ~あるカトリック学校で~ [DVD]ダウト ~あるカトリック学校で~ [DVD]
(2009/08/19)
メリル・ストリープフィリップ・シーモア・ホフマン

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あらすじ (Amazon.co.jp)
“疑い”という人間の心に巣食う闇を大胆に浮き彫りにしたヒューマンサスペンス。N.Y.にあるカトリック学校内で、神父と黒人生徒との“不適切な関係”に疑惑を抱いたシスター・アロイシスは、神父を執拗に追い詰めていく。

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【ネタバレ】 『追想五断章』 米沢穂信・著

2009.10.24 [ Edit ]

追想五断章追想五断章
(2009/08)
米澤 穂信

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あらすじ (Amazon.co.jp)
古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。二十二年前のその夜何があったのか?幾重にも隠された真相は?米澤穂信が初めて「青春去りし後の人間」を描く最新長編。

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【書評】 『目立つ力』 勝間和代・著

2009.10.05 [ Edit ]

目立つ力 (小学館101新書 49)目立つ力 (小学館101新書 49)
(2009/10/01)
勝間 和代

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僕の性格が捻くれているのが原因だけど、前半の武勇伝は読む必要はないと感じた。サブタイトルに 「インターネットで人生を変える方法」 とあるだけに、最終目標ではブログ本出版などのビジネスチャンス (自己実現) につなげる、ということらしく、この辺からこの本と自分の “温度差” みたいなものを感じ始めた。しかし勝間さん、かなりのネットジャンキーぶり。(褒めてます)

まず書いておくと、この本は今ブログを持っている人向けではなく、これから自分のブログを持とう、書こう、っていう人向けかなと感じた。で、この本を読んで 「よし!自分もブログ、書くぞ!」 って思った人に一言忠告しておくけど、一般人がココまでブログに無限の可能性を期待すべきでない。最後のほうでは 「ブログやってたから病気が治りました!」 とか言い出しそうでヒヤヒヤした。

僕にとってブログとは、公開オナニーであり、異性とのセックスには発展しないものである。特にアクセス数を伸ばしたいと思わないと言えばウソになるけど、そこまで重要視してないし、訪問者さんたちと交流して素晴らしきライフハックを実現したいとも思っていない。そういう人ってけっこういると思うし、自己実現のためのツールとしてブログを書いている人にはいいかもしれないけど、僕みたいな種類の人間には不向きの本だった。

面白かったのは、一般的に相反するものとして見られているネト充とリア充は実は同じものなんだよ、という点だろうか。

実はブログだけを面白くするのはたいへん難しく、ブログを書き込んでいる本人の活動・行動がほかの人と差別化されていることが必要です。 (P.54)

冒頭ですでに自分のブログを持っている人には向かないと書いたけど、「面白いブログを書くための 20 のルール」 に関しては、当たり前のことではあるが十分読む価値はある。もう一度書いておくけど、ブログをある種のツールとして使っている人にはオススメ。僕みたいなタイプは読まない方がよい。

【書評】 『思考の整理学』 外山滋比古・著

2009.10.04 [ Edit ]

思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)
(1986/04/24)
外山 滋比古

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どうも 「王様のブランチ」 で紹介されたことから再び脚光を浴びている作品らしく、友人が名前を挙げていたことも相まって適当に読んでみた。著者としてはあとがき中で、この本はいわゆる “ハウツウもの” じゃないよ、って言ってますが 8 割方の人は “ハウツウもの” として読んでいると思う。

内容としては 「当たり前のことを、ときに分かりやすく、ときに小難しく書いただけ」 と言えばそれで終わりになる。個人的にはハウツウものとして読んだので、ハウツウものであることを前提に書くけど、この手の本を読んだ人が大抵放ってしまう言葉は、「分かる、分かるよ。でもさぁ・・・。」 だと思う。このため息混じりの 「でもさぁ・・・」 がゴールドエクスペリエンス・レクイエムを持ってしても倒せない強敵であり、ライフハッカーと凡人の決定的な違いである。以下、自分用の備忘録適度にまとめた。

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【書評】 『ゆうちょ銀行 民営郵政の罪と罰』

2009.09.27 [ Edit ]

ゆうちょ銀行ゆうちょ銀行
(2007/09/07)
有田 哲文/畑中 徹

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郵政民営化の効果、またはそれに対する反論に焦点を当てた本は多いだろうけど、それまでの経緯を書いた本はあまりないかもしれない。この本では、民営化について当時の経済状況などに照らし合わせてその経緯も含め、郵政民営化とは一体なんだったのか、について書いている。ちなみにタイトルに 『ゆうちょ銀行』 と銘打っているが、別段郵貯に重点を置くという意味ではない。事実を淡々と書いているだけでなく当時の当事者の声も書かれていて、最後の 「付章 さまざまなリスク」 についてはある程度の知識は求められるものの、全体として非常に読みやすいと思う。

ただ一番の難点は著者の立場を明かしていないところ。一通り読んでおそらく民営化反対派なのだろうが、その書き方は必ずしも明確ではない。

郵便貯金は足元がふらつく巨象だ。金融市場という船に乗り込んで、万が一倒れれば、船そのものが沈んでしまう。 (P.71)

ではどうするのか。この 「どうするのか」 の踏み込んだ議論がほとんどない。そこまでの論証は非常にまとまっているのに、最後はほとんどが 「読者が考えてね」 状態ではなんとも言えない。そういう意味で、事実関係や問題点の発見に限定すれば力になる本だと感じた。読後、なんとなく視野が広くなった気がする。なかなかオススメ。

■ 関連エントリー
【書評】 『超ダイジェスト これならわかる!郵政民営化』 松原聡・著
【書評】 『どうなる 「ゆうちょ銀行」 「かんぽ生保」』 滝川好夫・著
【書評】 『郵政民営化こそ日本を変える』 北城恪太郎・編

【書評】 『超ダイジェスト これならわかる!郵政民営化』 松原聡・著

2009.09.25 [ Edit ]

超ダイジェスト これならわかる!「郵政民営化」超ダイジェスト これならわかる!「郵政民営化」
(2005/11)
松原 聡

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確かにこれならわかる!「郵政民営化」。※ただし推進理論に限る。
「超ダイジェスト」 とあるだけあり、図が盛り込まれていて分かりやすい。専門用語はあまり使わず、使ったとしても注釈を設けてあって読みやすい。今の僕は、色んな情報を頭に入れすぎて整理が出来ていない状況だったので、こういうときには初心者向けの分かりやすい本を読むと整理しやすい。ただ、初心者向けなので細かい法令や踏み入った論述はほとんどない。

これを読んでいて一層感じたのは、自分にとっては身も蓋もないことで、つまり郵貯・簡保が完全民営化されていない現状でイコール・フッティングがどうのって議論はどうなんだろうという点。確かに金融 2 社は銀行法や保険業法からは特例として優遇されているものの、完全民営化されればその法律は適応されるし、民間とある程度同じ土俵にはなるだろう。 それを適応される前 (移行期間中) に議論するというのは、少し違うかなぁとも感じた。

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【書評】 『どうなる 「ゆうちょ銀行」 「かんぽ生保」』 滝川好夫・著

2009.09.23 [ Edit ]

どうなる「ゆうちょ銀行」「かんぽ生保」―日本郵政グループのゆくえどうなる「ゆうちょ銀行」「かんぽ生保」―日本郵政グループのゆくえ
(2007/09)
滝川 好夫

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まずこの著者は郵政民営化に反対の論者。とは言うものの、頭ごなしに 「ここがダメだ!」 「あれがダメだ!」 と否定から入らず、まずは基礎となる制度や法令の整理から重点的に書かれている。特に第二章から第五章までは郵政民営化委員会の意見や、民間からのヒアリングの内容も細かく書かれている。そこから生まれてくる著者の持論も論拠となる法令があることから、ある程度の説得力はある。

論点的には僕の考えと似ている気がした。郵政の事業形態については郵政公社時代がベター、且つゆうちょ・かんぽは完全民営化という視点(つまり現状の原口案)。でもそうなると公社時代の “どんぶり勘定” と揶揄された経営に逆戻りと言う意見もある。これには積極的な情報開示、ガバナンス面における適切な内部統制システムの確立や業務遂行におけるコンプライアンス態勢の整備が重要になるだろう。
やっぱり重要になってくるのは以下の点。

  • 民業圧迫とならないイコール・フッティングの確立
  • 「暗黙の政府保証」 の存在 (官の衣を着た民間企業)
  • 一般人のパーセプションの問題
  • 各継承会社間の健全なリスクヘッジの確立

ただこの人は断言を避けるというか、直接的な言い回しを嫌っているのか、そういった意味で曖昧な点は多々ある。それに国債、財投機関債、財投債に関する議論もあまりない。その議論を差し置いて、「企業価値を上げろ!上げろ!」 と言われても困る部分はある。でも 「全て小泉の陰謀論」 みたいな 2ch 脳が言いそうなことは言っていないので、全てにある程度の現実味はある。
専門用語の解説も細かく、図を引用することで直感的に分かりやすい。なかなかオススメの一冊。

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